Googleはそこら中で監視している。YouTubeもしかりである。Googleアカウントでログインしているブラウザであれば、個人を特定してどんな動画を見ているか記録されていることが確実だが、ログインをしていなくとも、「クッキー」を使うことにより、おおよその行動を把握されてしまう。
これを避けるために、YouTube動画を見る際に、ある種のプロキシサーバを介すことができる。これにより、Googleに追跡されずにYouTube動画を見ることができる。
さらに嬉しいことには、YouTubeの広告を見なくて済むようになるのだ。
Invidiousはオープンソースであり、誰でもサービス提供のためのサーバを立ち上げることができ、複数のサーバがあるようだが、日本で運営されているサーバとしては以下がある。
その他のサーバ一覧はここにある。
使い方は簡単だ。
例えば、https://www.youtube.com/watch?v=GSSQH6PXwoYというYouTube動画がある。
この「watch?v=GSSQH6PXwo」という部分が、「これこれの番号の動画を視聴する」という意味なので、これをそのまま上記のサーバに適用すればいい。前者のサーバを使う場合は、以下になる。
https://invidious-jp.kavin.rocks/watch?v=GSSQH6PXwoY
後者のサーバの場合は、以下だ。
https://youtube.076.ne.jp/watch?v=GSSQH6PXwoY
この動画には広告を入れていないが、たとえ広告が入っていてもそれは表示されなくなる。そして、基本的に(完全ではないというが)Googleの監視を逃れることができるのである。
もちろん、この独自サーバ中で検索もできるし、関連動画も表示されるようだ。ただし、検索や・関連がどの程度正確なのかは、定かではない。
当然だが、これらのサーバは何の登録をしなくとも使えるので、他人にYouTube動画をシェアする際には、これらのサーバのURLを指定することにより、相手がYouTubeの追跡を避けることができる。つまり、
https://www.youtube.com/watch?v=GSSQH6PXwoY
ではなく、例えば、
https://invidious-jp.kavin.rocks/watch?v=GSSQH6PXwoY
をシェアする。
これらのサーバを使っても、デフォルトの設定では直接的にGoogleからの動画ストリームデータがブラウザにやってくることになるらしい。これを避け、完全に姿を隠す(こちらのIPアドレスでさえ、Google側には伝わらない)方法もある。以下を行う。
右上の「設定」をクリックする。ログインは不要。
「動画をプロキシーに通す」のチェックをONにする。
こうすると、これらのサーバがいったん動画ストリームデータを受け取り、それが手元のブラウザにやってくることになるらしい。したがって、こちらのIPアドレスでさえも、Google側にはわからない。
※ただし、これをやると、サーバ側が忙しくなりすぎる(クライアント全員分の動画ストリームデータをいったん受け取り、再度送り出すことになる)ため、非力なサーバでは多用しない方が良いかもしれない。