LINEやMessenger等のインスタントメッセージングの代替として、Sessionがある。これは、エンド・トゥ・エンドの暗号化がされており、LINEやMessengerとは異なり、その内容を「サーバ側」が一切見れなくなっている。メッセージを送り合っている当事者にしか見れないのである。それに加え、Sessionでは「誰と誰がどれほど頻繁にやりとりしているか」というメタデータも隠されている。
過去に米国で(もちろん今でもやっているだろう)政府が大量のメタデータを取得していたことが、エドワード・スノーデンによって暴露されたが、常にそういうことをしているのである。その「誰と誰がどれほど頻繁に」という情報さえも、連中に一切渡したく無い場合はSessionが最もお手軽なソリューションと言える。
ただし、現在のところ、他のインスタントメッセージングアプリとは異なり、Sessionには様々な不便さがある。最も重要な点は、
通話機能は2022年前半に追加された。
スマフォ用のSessionは普通にアプリストアからインストールできる。単純にsessionで検索すれば出てくるはずだ。
もし存在しない場合には、getsession.org に行けばダウンロードすることができる。
Session-IDは、他の人とつながるための識別番号で、これは、つながりたいと思った人に送るべきものである。文字列の形とQRコードの形がある。
リカバリフレーズは、自分だけの秘密にしておくべきもので、これは「alpha bravo charlie」のように、複数の英単語からなるので、印刷して保存しておいても、再度入力するのはそれほど苦痛ではない。
Sessionには、PC用のものもあるので、PC用のアプリをインストールして、リカバリフレーズを入力することで、PCでもスマフォでも使えるようになる。この辺の事情はLINEと同じ。
左上のアイコンをクリックする。
以下のSession-IDは、つながりたい人に公開して構わない。QRコードの方が良ければ、右上のアイコンをクリックする。秘密のリカバリフレーズの表示は、下の方の文言をクリックする。
QRコードを表示したところ。これを相手にスキャンしてもらう。逆に相手の
QRコードをスキャンするには、「QRコードをスキャンする」を選択する。
秘密のリカバリフレーズを表示したところ。これをどこかに保存しておくのだが、スマフォとPC両方に同じリカバリフレーズでSessionを使っているのであれば、既にバックアップがあるので、保存の必要は無いかもしれない。
通話機能は、そのままでは有効にならない。以下で有効にする
設定>プライバシー>"Voice and Video calls"をONにする。
スマフォ版はApple StoreやPlay Storeからダウンロードできるが、PC版を使いたい場合には以下からダウンロードしてインストールする。
インストールして起動し、先のリカバリフレーズを入力すれば、同じアカウントで使うことができる。
Session-IDとリカバリフレーズの表示は、スマフォ版とほぼ同じなのだが、位置が異なるため、若干迷うかもしれない。左上アイコンをクリックすると、Session-IDが表示される。
歯車アイコンをクリックし、下の方の「リカバリフレーズ」をクリックすると、それが表示される。