今やスマートフォンは日常生活に欠かせないものとなり、我々はどこに行くにも何をするのにも使い、肌見放さず持ち歩いている。それだけに、巨大IT会社にとって、監視・統制を行うのに格好のツールとなっているのである。
その一方で、彼らから与えられたサービスは使わないという選択を行うこともできる。つまり、インターネットというインフラやスマートフォンという機械自体は利用するが、彼らの提供するソフトウェアやサービスを一切使わないという選択肢も存在するのだ。そう決断すれば、可能なのである。
ここでは、抜本的で一般人には少々敷居の高い「OS自体を変更してしまう」という方策から、誰でも可能な「OSはそのままで、インストールするソフトウェアを選ぶ」という対策までとりあげる。
のうちのいずれか、あるいは両方となる。
ここで注意が必要な点としては、前者のオープンソースOSを入れることで完全に監視を逃れられるわけではないことだ。そのオープンソースOS上で何の対策もせず、何も考えず、例えばGoogle Mapを使っていれば、やはりある程度の監視はされてしまう。
残念ながら、現在のところiPhoneにおいてiOS以外のオープンソースをインストールすることはできないようである(私の聞いた噂レベルの話)。ただし、そのApple製のiOSにおいても、上記Androidと同様に、アプリの取捨選択はできるかもしれない。現在のところ、これ以上の情報は得ていない。
ここでは、Android機のOSを変更する際の概念を説明する。
我々が日常的に使用しているスマートフォンもパソコンも、おおよそ同じような構造で構成されている。おおまかに言えば、以下の三つからなる。
機械自体にもある程度の「ソフトウェア」が含まれているのだが、それで監視することはおそらく不可能だろう。巨大IT会社としては、基本ソフトやアプリを使って我々を監視したいのである。
したがって、これに対する抜本的な対抗手段としては、最新テクノロジーの詰まった機械自体(ハードウェア)は利用することにして、ソフトウェアを以下のように変更してしまうことだ。
スマートフォン利用の危険性~何も考えずにスマートフォンを使うのは危険!にも書いたように、アプリだけを変更しても、それなりの効果は見込まれるが、根本的には彼らの監視ツールであるところのOS自体を変更してしまいたい。
Windowsパソコンであれば、これはLinuxをベースとしたOSへの変更が考えられる。これにはDebian、Ubuntu、Fedoraなど様々な「ディストリビューション」がある。
その一方、Androidスマートフォン(機械)において、Android OSの代わりに使用できるOSとしても、LineageOS、GrapheneOS、CalyxOSなどの様々な種類がある。ただし、Windowsパソコン用のOSとは異なり、個別の機械ごとに対応できるOSが違うことに注意。
例えば、Google Pixel 3aというAndroid機には、GrapheneOSをインストールできるが、Motorola Moto G7 PlusにはLineageOSしかインストールできない。
Android機を監視なく安全に利用するためには、Googleの息のかかったAndroid-OS自体を除去することがまず第一歩として考えられる。
※もともとのAndroid-OSのまま利用した場合でも、やるべきことはたくさんあることに注意。
ここでは、Android機に導入できるOSと、その実際の導入事例を紹介する。
多くのWindows機用の代替OS(Debian, Ubuntu, Fedora等)が、Windows機のメーカー・種類を問わず、ほとんどのWindows機にでも導入できるのに対して、Android機用の代替OSは、OSによって機種を選ぶ。
これは、Windows機が、どれもおおよそ似たようなハードウェアであるのに対し、Android機は、メーカーや機種ごとに大きく異なるからである。そして、インストール方法も代替OSによって、難しいものから、極めて簡単なものまである。
注意事項としては、以下である。
Android機にインストールできる代替OSの種類としては、以下になる。
この他にもあるかもしれない。例えば、Android Alternativeで検索すると、以下のような記事がある。
スマフォOSが現状のままであっても、アプリの使い方・種類を変更すべきである。また、スマオOSを変更しようが、従来のアプリをそのまま使い続ければ、やはり監視されてしまう。
※この項後述